January 28, 2007

78. アゼルバイジャン滞在中のあれこれ<2>

前回の続きです。現地にいる婚約者と結婚してくるために、年末年始をアゼルバイジャンのバクーで過ごしてきた感想など。

小さなトラブル集

バクーでは大体において快適に過ごしていましたが、もちろんトラブルがなかったわけではありません。まあ、日本にいても毎日いいことばかりとは限らないんだから、よその国に行ったって嫌なことがあるのは当たり前ですよね。こんなところで完璧を求めていたら、どこにも出かけられない。

なにはともあれ、僕がバクーで遭遇したいくつかの小さなトラブルをご紹介しましょう。こういう話って、なぜか好きな人が多いんだよね。

まず、借りていたアパートの中であったのは、停電が1回と、1日だけトイレの水が流れなくなったこと。停電に関しては、もうちょっと頻繁にあるんじゃないかなぁと思っていたので、逆に拍子抜けした感じですね。その1回というのも数時間で復旧したので、大した影響は受けなかったです。ガスの供給が強力だったから、それで十分に暖をとることができたし。

トイレの水が流れなくなるというのは予想外といえば予想外でしたが、これも特に致命的なものではなかったです。というのは、これはいまだに不思議なんだけど、なぜかトイレ以外の水は全部ちゃんと出ていたから。用を足したあとは、別のところから水を汲んで流せばいいわけですね。で、そうやって過ごした次の日には、もう何事もなかったかのように水洗便所としての機能が戻っていました(まったくどういう仕組みなんだか)。

街中でのトラブルについては、一番目立ったのはタクシーでのぼったくり未遂が多発したことでしょうか。もちろんすべての運転手がそうだというわけではありませんが、外国人が乗ると通常の2倍の値段をふっかけてくるらしいです。僕は今回は一度も一人ではタクシーに乗らなかったのですが、奥さんと二人で乗っているときでさえそういうことがありました。で、払わないと怒るのね。まあ、毎回彼女が逆ギレして(いや、本来の意味で逆ギレしてんのは向こうなんだけど……)通常料金しか払いませんでしたが。

でもさ、正直に言うと、それぐらい払ったっていいと思うんですよね。通常の2倍っていったって、それでもなお日本のタクシーの初乗りより安いぐらいの料金ですよ。それで市内のほとんどの場所に行ける。長期間住んでいる人だったら「塵も積もれば」ということになるんだろうけど、僕なんてたかだか3週間我慢すればいいわけだし。それに、運転手さんのほうだって、普段は全然稼げないけど、「よっしゃ、外人だ!ラッキー!」って思っていたところかもしれないじゃないですか(まったくの想像だけど)。こういう考え方はよくないんでしょうか。きっとよくないんだろうな。すいませんね。

えーと、他には何かあったっけ?年末に雪が降って、その後数日間は歩くのが大変だったぐらいかな。道がでこぼこだから。でも、みんな(アゼルバイジャン人も現地在住の日本人も)口々に「ここは道が悪い」って言うけど、そんなに頑張って貶すほどのものでもないですよ。確かに日本の道路と比べれば舗装がめちゃくちゃだけど、幼少の頃から土手を駆けずり回って遊んでいた僕にしてみれば、全然オッケーな範囲です。そんなことを気にするよりも、ゴミをちゃんと分別して捨てるシステムを早く作れよな……と思いますです。

婚姻手続きに関しては、決して「すっごくスムーズ」というわけではありませんでしたが、これは特殊なケースでのみ遭遇するトラブルに属すると思うので、また別の機会に。

アゼルバイジャンの食事

サラダ、パン、米料理(長粒米を使ったもので、見た目はサフランライスのような感じ)、スープ、肉料理(羊または鶏肉が多い。蒸したものやハンバーグ状にしたものなど)という具合にテーブルに並んで、最後はお菓子を食べながらレモンティーを飲む。

これが、僕が「お客さん」として親戚のご家庭に招かれたときに何度も経験したお決まりコースでした。細かいバリエーションの違いはあるけれど、だいたい似たり寄ったり。それぞれの料理の名前とか、作り方とか、詳しいことは特に聞いてこなかったのでよくわかりませんが。上の記述で、そんなに間違った説明にはなっていないと思います。

これだけ書くと「おぃ~~普通じゃ~ん!」という声が聞こえてきそうですが、そこはそこ、各料理とも日本にいてはなかなか味わえないようなディテイルを持っています。ぜひ行って食べてみてください、としか言えないのが辛いところですね。

個々のエピソードということになると、スープの中に梅干が入っていたときは少しびっくりしたかなぁ。

「なんかこれ、梅干の味がするよね?」

「え?だって、それ梅干だよ」

まあ、細かい製法まで踏み込むと日本の梅干とは違う可能性は十分にあるので、これは「干し梅」と呼ぶべきかもしれませんが。

しかし、いわゆる「和食」は結局一回も食べなかったですね。一応そういうレストランはあるらしいけど。アゼルバイジャンの料理について、「日本人にとってはちょっと味が濃い」とか「油が多すぎる」とか、ややネガティブな意見も散見されますが……僕は3週間その辺にあるものを食べ続けていて、まったく平気でした。飽きもしなかったし、体調も全然崩れなかった。「食べなれた味が恋しくなる」というような感覚も皆無(とあるパーティの席で日本人の方がお好み焼きを作って持ってきてくださったのが日本的なものを食する唯一の機会だったのですが、それは僕の奥さんが食べたがっていたので、僕のぶんもあげちゃいました)。

というわけで、アゼルバイジャン料理、それなりにめずらしいものではあるけれど、人によっては意外と食べやすい種類の味かもしれません。

今回はここまで。

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