- September 22, 2006
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68. 国際結婚の手続き<5> 健康診断書の作成
日本人男性とアゼルバイジャン人女性の国際結婚について。第5弾。
> 第1回: 国際結婚の手続き<1> まずは下調べ
> 第2回: 国際結婚の手続き<2> 海外送金の方法
> 第3回: 国際結婚の手続き<3> 独身証明書など
> 第4回: 国際結婚の手続き<4> 外務省のアポスティーユ証明
> 第5回: 国際結婚の手続き<5> 健康診断書の作成(この記事)
> 第6回: 国際結婚の手続き<6> パスポート認証
> 第7回: 国際結婚の手続き<7> 書類の翻訳
> 第8回: 国際結婚の手続き<8> 結婚式の予定
> 第9回: 国際結婚の手続き<9> 現地へ出発
> 第10回: 国際結婚の手続き<10> 結婚登録所
> 第11回: 国際結婚の手続き<11> 結婚式の実際**********
このシリーズももう5回目。今回は健康診断書の作成についてです。それにしてもやることが多いですね。まったく。
まずは病院選び
僕が検査を受けたのは、東京の広尾にある赤十字医療センターです。
この場所、もともとは「赤十字病院の健康診断書であれば外務省のアポスティーユ証明を受けやすそうだから」という理由で選んだのですが、結局アポスティーユは不要であることが判明。しかし、どうせ最終的にはアゼルバイジャン語の翻訳文が必要になるので、診断書は英文で発行してもらうほうが便利がいい。まあ、今どき英語が書けない医者もいなそうなものだけれど、近所の病院で簡単に済ませてしまうよりも、その手の書類作成に慣れていそうな医療機関を選んだほうが間違いがないだろうと判断しました。
検査や書類発行の段取りはさすがにスムーズで、まあまあ悪くなかった。強いて難点を挙げるとすれば、初診の場合カルテを作るのがちょっと面倒なことと、受付が午前中だけということかな。まあ、病院にかかったことがある人なら普通にできるはずです。
ところで検査項目は?
以前にもチラリと書きましたが、アゼルバイジャン当局に「診断書にはどんな検査項目が載っていればいいんでしょうか」と尋ねたところ、次の2項目が必要とのことでした。
- HIV感染がないこと
- 精神疾患に罹患していないこと
これって、感染や罹患があったら結婚してはいけないということなんだろうか。それとも、「感染者・罹患者に対して生活上の注意点などを指導してくれる」というものなのかなぁ。もし後者だったら、なかなかいいシステムだと思うけど……。仮に前者だとしたら、これは相当やばいんじゃないですかね。
国連の「世界人権宣言」にも、ちゃんとこう書いてあります。
成年の男女は、人権、国籍又は宗教によるいかなる制限をも受けることなく、婚姻し、かつ家庭をつくる権利を有する。成年の男女は、婚姻中及びその解消に際し、婚姻に関し平等の権利を有する。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/1b_002.htmlこの権利が、HIV感染の有無で制限されなければいけない理由はないでしょう。現にそういうカップルだってたくさんいるはずだしね。もちろん、当事者どうしで心配だったら、自主的に検査を受けるのはいいことだと思うけど。
精神疾患の場合も同じ。以前少し書いた「婚姻能力(婚姻の法的な効果を理解することができる判断能力、精神能力)」に関わるようなときは別かもしれませんが、たとえば軽症のうつ病なんかで薬を処方されている人なんて山のようにいるわけだし。そういう人たちが結婚してはいけないなんて言われたら冗談じゃないですよね。
……でも実は、この2つの検査項目、質問を受けた担当者が思いつきで回答しただけじゃないかという気もしています。というのは、ちょっと他の人のケース(3年ぐらい前にアゼルバイジャン人と結婚したドイツ在住のイラク人)を参考にさせてもらったんだけど、その人の診断書はHIVにも精神疾患にも言及していなくて、ただ「practically healthy」と書いてあっただけだそうなので。うーむ。
まあ、幸いにも僕はどちらにも該当していないし、いろいろ文句をつけていると手続きが進まないので、とりあえず上記の2つに通常の内科検診をプラスした診断書を作ることにしました。
実際の検査
「身長・体重と血圧は健康診断の基本料金に入ってるし、それぐらい書いておいたほうが診断書が格好よくなるでしょ」(担当医談)というわけで、血圧測定、内科検診、身体測定、採血という流れ。
精神疾患の検査はというと、
医: 「精神疾患って言われてもねぇ……。どうしようかしら」
僕: 「問診とかでいいんじゃないですかね」
医: 「うーん、そうね」(と言いながらパソコンに「精神疾患なし」と入力しちゃっていました)
そりゃま、そうだよな。たとえば不眠や不安などといった自覚症状があって病院に行ったんであれば、いろいろと検査のしようもあるだろうけれど。「別に何不自由なく生活しておりますが、精神疾患がないかどうか調べてください」って言われたってね。
ちなみに、HIVってどうやって検査するのか知らなかったんですが、ELISAでやるんですね。これだと0.2%ぐらい偽陽性が出るということで、その場合はウエスタンブロッティングなどで再チェックするらしい。どちらも研究生活の中で割となじみのある手法なので(僕自身はあまりやりませんが)、もうちょっとで「それ、僕が自分でやってみたいんですけどダメですか?」と聞きそうになりました。ダメに決まってますよね。
診断書を入手
そんな感じで英文の健康診断書を入手できました。だいたい下のようなもの。他に、発効日と検査医のサイン、病院の公印も入っています。
JAPANESE RED CROSS MEDICAL CENTER
CERTIFICATEName: ○○○○
Date of Birth: ○○○○
Address: ○○○○I have examined and found him to be in good physical, sound mental condition without any contagious diseases.
Examination Results (examined on Aug. ○○, 2006)
Past History: None
Physical findings: No abnormalities
Mental diseases: None
Height: ○○○.○ cm
Weight: ○○.○ kg
Blood Pressure: ○○○/○○ mmHg
Anti-HIV-Antibody (ELISA): Negativeあれ?Contagious diseases(伝染病)の検査なんてしてないけど……。ルーチンで血液を見ているのかな。ま、とにかく健康でよかった。
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