August 2, 2006

60. 国際結婚の手続き<2> 海外送金の方法

日本人男性とアゼルバイジャン人女性の国際結婚について。第2弾。

> 第1回: 国際結婚の手続き<1> まずは下調べ
> 第2回: 国際結婚の手続き<2> 海外送金の方法(この記事)
> 第3回: 国際結婚の手続き<3> 独身証明書など
> 第4回: 国際結婚の手続き<4> 外務省のアポスティーユ証明
> 第5回: 国際結婚の手続き<5> 健康診断書の作成
> 第6回: 国際結婚の手続き<6> パスポート認証
> 第7回: 国際結婚の手続き<7> 書類の翻訳
> 第8回: 国際結婚の手続き<8> 結婚式の予定
> 第9回: 国際結婚の手続き<9> 現地へ出発
> 第10回: 国際結婚の手続き<10> 結婚登録所
> 第11回: 国際結婚の手続き<11> 結婚式の実際

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前回の記事を見てお祝いや激励のメールをくださったみなさん、どうもありがとうございました。でも、諸々の手続きが完了するのはまだだいぶ先の話なので、しばらくは僕たちが七転八倒する姿をお楽しみください(というほどのことじゃないけど)。

今日の本題に入る前に、記事の訂正をしておきます。前回、僕は「アゼルバイジャン人が日本に短期滞在するためのビザを取るのは、日本人がアゼルバイジャンに短期滞在するためのビザを取るより難しい」と書きましたね。これは一般的にはおおむね正しいはずです。ただ、先日ちょっと在アゼルバイジャン日本大使館の方と電話でお話したら、「えー、そういう事情だったら、私が領事担当なのでビザ出しますよ」とのこと。在日アゼルバイジャン大使館の人と話したときもそうだったけど、あまり大きな国ではないせいか、アットホームな感じでいいですね。別に小さい国の公館がみんなそうだというわけではないだろうけれど。ただし、僕たちはその他のいろいろな事情を勘案して、「アゼルバイジャンで先に婚姻手続き」という方針は変えません。

さて、今日のテーマは海外送金。

みなさんご存知だと思いますが(ご存知ですよね?)、結婚するのにはいろいろとお金がかかります。具体的に何にどれぐらいかかるのかということは今回は書きませんが、渡航費や滞在費も含めるとそれなりの金額になると見積もっています。

しかし、頑張って結婚資金を作っても、それをどうやってアゼルバイジャンに持っていくかということが問題。自分で現金を携帯していくのは限界があるし、やっぱり恐いし。クレジットカードだって僕のはそんなに限度額が高くないから、向こうでばんばん使っちゃうのは避けたい。それに、僕が向こうへ行く前の段階である程度まとまったお金が必要になることだって考えられますよね。

また、送金や外貨両替を多くするとどんな方法であろうと金額は目減りしていくので、基本的には「日本で支払うぶんは僕の貯金から、アゼルバイジャンで支払うぶんは彼女の貯金から」という方針です。どうせ後で家計を一緒にするんだから、それはそれでいい。

でも、日本とアゼルバイジャンとではそもそもの給与水準が全然違うし、結婚式の費用などはアゼルバイジャンで支払うことになるので、金銭的な厳しさはどうしても彼女のほうにより多く降りかかることになってしまいます。そんなわけで、今のうちから「日本→アゼルバイジャン」の送金手段を確保しておくことにしました。

どんなサービスを探すか。だいたいの基準としては、

  • 送金回数はそれほど多くならないし、定期的に送るわけでもないから、手数料が少しぐらい高くても(あくまで少しぐらいですが)手続きが簡便なほうがいい。
  • 1回の送金金額は「必要に応じて」ということになるので、最低・最高の限度額に幅があるとよい。

という感じです。で、以下のようなものを候補として考えてみました。

◆ 銀行口座宛の送金 ◆
ロイズTSB銀行の「Goロイズ」やシティバンクのサービスは、けっこう評判がいいみたいですね。手数料もそんなに高くないようだし、特定の口座に定期的に送金するなら、こういう方法がいいのかな。しかし、受け取り用の口座としてどんな銀行がサポートされているのか、問い合わせてみないとわからない。もちろんメジャーな銀行ならどこでも大丈夫だと思いますが、なんてったってアゼルバイジャンだからなぁ。長期間に渡って頻繁に送金するわけではないし、もし彼女のほうでも受け取り用口座を新たに開設しなきゃいけないとなると面倒なので、とりあえず検討対象からはずすことにしました。

◆ 国際郵便為替(international postal money order) ◆
これは、郵便局で手続きができる送金用の小切手みたいなもの。送るほうも受け取るほうも口座が不要なので割と手軽。僕も利用したことがあります。ふだんの研究の仕事で(たとえば学会費の支払いなどで)金銭をやりとりする相手が海外にいる場合、「支払いはチェックで」と指定されることがたまにあるので。そんなこと言われたって小切手用の当座預金口座なんて持ってないから、これは便利。

1回に送ることができる限度額がやや低めみたいだけど(国によって違うらしい)、用途によっては悪くない。だから、今回もこれを使えるときはそうしようと思っていたのですが、送金取扱国のリストを見ると、「アイスランド、アメリカ、アルジェリア、アンドラ、イギリス……」あれ?アゼルバイジャンは?というわけで却下。だいたいさ、郵便局では手紙一つ出すだけでも、封筒に「AZERBAIJAN」って書いてあると、窓口の人に毎回「うーんと、あのぉ、これどこ宛ですか?」って聞かれるもんなぁ。

◆ ウエスタンユニオン(Western Union) ◆
という具合にいろいろ検討して、現時点でとりあえず決定した方法がこのウエスタンユニオン。日本ではスルガ銀行が代理店になっていて、アゼルバイジャンにもばっちり代理店がありました。電話をかけて送金することができるという便利なサービスを利用するために、送るほうはスルガ銀行のネットバンク支店に口座を作らなきゃいけませんが、受取人は口座が不要。申し込みも済ませて、いつでも送金できる状態になりました。

具体的な手順としては、

  1. スルガ銀行ウェブサイト内の該当ページを読んで、オンラインで資料請求。
  2. 申込書とウエスタンユニオンのカードが送付されてくる。
  3. 申込書はウエスタンユニオン本体のものの他に、スルガ銀行ネットバンク支店の口座開設申込書も。両方記入。
  4. 受取人の個人情報(住所氏名など)も記入する必要があります。オプションで受取人をもう一人登録できると書いてあったけど、別にいらないのでそっちは空欄。
  5. 送金目的という項目にはチェック欄がいくつかあったけど、どれも該当しないので「その他」をチェック。「婚約者に結婚資金を送金します」というようなことを書いた。
  6. 記入した申込書は返信用封筒で送り返す。
  7. スルガ銀行のキャッシュカードと口座開設完了のお知らせが送付される。これでいつでも送金できるはず。←今この状態。

手数料についてですが、スルガ銀行、ウエスタンユニオンとも、オフィシャルサイトには掲載されていません。以下は、申込後に送付されてきた資料にあった表。手数料の送金金額に対する割合(パーセント表記)は、僕が自分で計算しました。

  送金金額(円) 手数料(円) 手数料/送金金額
A - 11,000 1,700 - 15.5%
B 11,001 - 22,000 2,500 22.7 - 11.4%
C 22,001 - 33,000 3,300 15.0 - 10%
D 33,001 - 44,000 3,900 11.8 - 8.86%
E 44,001 - 55,000 4,500 10.2 - 8.18%
F 55,001 - 68,000 5,000 9.09 - 7.35%
G 68,001 - 82,000 5,500 8.09 - 6.71%
H 82,001 - 110,000 6,500 7.93 - 5.91%
I 110,001 - 165,000 8,500 7.73 - 5.15%
J 165,001 - 191,000 9,500 5.76 - 4.97%
K 191,001 - 220,000 11,000 5.76 - 5%
L 220,001 - 275,000 13,000 5.91 - 4.73%
M 275,001 - 330,000 15,000 5.45 - 4.55%
N 330,001 - 要問合わせ  

まあ、だいたい想像していましたが、「たくさん送れば送るほど手数料がお得になる」というのが基本で、「手数料が切り替わるギリギリの値段で送ったほうがいい(一例として、11,000円送れば手数料は1700円だけど、11,001円送っちゃうと2500円かかる)」という感じですね。……なんだけど、ちょっとJ、K、L(送金金額が165,001 - 275,000円)のあたりがいろいろ変じゃないですか?たとえば、K欄よりJ欄のほうが手数料の割合が小さいぞ。僕はこれ以上しつこく計算しようとも思わないけど、定期的に使おうという人だったら、細かく突き詰めてなるべく安く済ますこともできるかもしれませんね。

今日は以上です。

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