July 24, 2006

59. 国際結婚の手続き<1> まずは下調べ

日本人男性とアゼルバイジャン人女性の国際結婚について書きます。日本人男性というのは、つまり、その、僕のことなんだけど。タイトルにあるように、今回書く内容は「下調べ」。まだ結婚したわけではなくて、ようやく少しずつ準備をはじめている段階です。

> 第1回: 国際結婚の手続き<1> まずは下調べ(この記事)
> 第2回: 国際結婚の手続き<2> 海外送金の方法
> 第3回: 国際結婚の手続き<3> 独身証明書など
> 第4回: 国際結婚の手続き<4> 外務省のアポスティーユ証明
> 第5回: 国際結婚の手続き<5> 健康診断書の作成
> 第6回: 国際結婚の手続き<6> パスポート認証
> 第7回: 国際結婚の手続き<7> 書類の翻訳
> 第8回: 国際結婚の手続き<8> 結婚式の予定
> 第9回: 国際結婚の手続き<9> 現地へ出発
> 第10回: 国際結婚の手続き<10> 結婚登録所
> 第11回: 国際結婚の手続き<11> 結婚式の実際

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調べものをするにあたってインターネット上のリソースは手当たり次第見てみたんですが、「日本人とアゼルバイジャン人の国際結婚」なんてどこにも情報がないですね。国際結婚一般についてとか、相手方がもっとメジャーな(?)国々の場合などはたくさんあるけど。

僕がここに書くのは個人的な備忘録みたいなものですが、それでもいくらかの役に立つ情報を残すことができればいいと思っています。

あまりプライベートなことは書けませんが、資料として意味がありそうなことを中心に記録しておきます。変な質問はしないでくださいね(たとえば「アゼルバイジャンの女性は浮気をしても許してくれますか?」とか)。別にやましいことは何ひとつないですが。

それから、以下の情報は、アゼルバイジャンの当局で聞いてきてもらったこと、在日アゼルバイジャン大使館に電話で問い合わせたこと、および何人かの行政書士の方々にメール等で無料相談させていただいた内容などから、徐々にわかってきたことです。「これで上手く結婚できた」というものではなく、「現時点で調べがついたこと」または「これからやろうと思っていること」を書き留めてあるだけなので、もし参考にしようと思う人がいたら(いるのかな?)ご注意ください。

大まかな流れ

さて、今のところ僕は日本に住んでいて、相手はアゼルバイジャンに住んでいます。で、結婚後は日本に住む予定。この場合、結婚を成立させるには大きくわけて二つの方法がある。

  • 僕がアゼルバイジャンへ行って、先にアゼルバイジャンで婚姻を成立させる。その後結婚した事実を日本に届け出てる。それから、滞在許可を取って相手を日本に呼ぶ。
  • 相手に日本に来てもらって、日本で先に婚姻を成立させる。大使館を通じてアゼルバイジャンでの婚姻も成立させる。それから、相手の滞在許可を配偶者としてのものに変更する。

僕たちは前者の方法(アゼルバイジャンで先に結婚する)を採るつもりです。理由はいくつかあって、一つは制度上の問題。つまり、「アゼルバイジャン人が日本に短期滞在するためのビザを取るのは、日本人がアゼルバイジャンに短期滞在するためのビザを取るより難しい」ということです。

それから、文化的な問題。日本だと、婚姻届さえ出しちゃえば「結婚式や披露宴はとりあえず状況が落ち着いてから」というのもまあ許容されるし、「結婚式なんてやんないよ」というカップルだっていますよね。しかし、アゼルバイジャンではそうはいかないようです。僕の相手は別にものすごく伝統に厳格というわけじゃないけど(でなきゃ国際結婚をしようという発想なんて出てこないと思う)、とにかく結婚式はなるべくきちんとしたものをやらなきゃいけない。まあ、でも、「文化的な問題」なんていうのはちょっと大仰な言い方で、「日本でしきたりにうるさい人と結婚すんのと変わんねーじゃん」と思えば、そんなもんですね。

というわけで、だいたいの流れは下のようになります。

  1. 婚姻申請に必要な各種の書類を集める。
  2. アゼルバイジャンで婚姻申請を提出。
  3. 申請が受理されたら、アゼルバイジャンで婚姻手続き。結婚式も。
  4. 日本の市町村(本籍地)への届出。これは在アゼルバイジャン日本大使館へ届け出てることもできるらしい。
  5. 僕が一人で日本に帰ってきて、相手の在留資格(日本人の配偶者等)を得る準備をする。
  6. 在留許可が得られたら、在留資格認定証明書を相手に送付してビザを取得してもらい、日本に呼ぶ。

まずは結婚しないとどうしようもないので、相手を日本に呼ぶ方法についてはとりあえず置いておいて、今回は婚姻手続きのところまで書きます(それでもけっこう長大になりそうだけど)。

婚姻申請に必要な書類

アゼルバイジャン当局の説明では、「書類は婚姻申請の6か月前までに発行されたものが有効」とのことでしたが、念には念を入れて(?)なるべく「発行後3か月以内のもの」を準備しようと考えています。必要な書類は下記の4点。それぞれ一部ずつでいいのか、それとも複数部必要なものがあるのか、再確認してから動き出そう。ちなみに、アゼルバイジャン語への翻訳については、在日アゼルバイジャン大使館でやってくれるそうです(電話で確認した)。

◆ 独身証明書(婚姻要件具備証明書) ◆
これは、日本の法律上、婚姻する条件を満たしていることを証明する書類。取得の手順は、

  1. 市役所で戸籍謄本を取得する。
  2. 戸籍謄本と写真付きの身分証明書を持って法務局へ行き、婚姻要件具備証明書を作成してもらう。
  3. 外務省でこれらの書類のアポスティーユ証明を受ける。(参考:外務省 - 各種証明・申請手続きガイド
  4. 在日アゼルバイジャン大使館にアゼルバイジャン語への翻訳を依頼し、翻訳証明を受ける。

◆ 居住証明書 ◆
これは、どの程度のもので効力があるのかいまいち不明。日本の住民票を用意することにする。

  1. 市役所で住民票を取得する。
  2. 外務省でこれらの書類のアポスティーユ証明を受ける。
  3. 在日アゼルバイジャン大使館にアゼルバイジャン語への翻訳を依頼し、翻訳証明を受ける。

◆ 健康診断書 ◆
とりあえず、「HIV感染がないこと」および「精神疾患に罹患していないこと」を証明する必要があるらしい。その他の詳細は調査中。

アポスティーユ証明が必要かどうかもはっきりしないが、あって困ることはなさそうなので取れるようにする。外務省のウェブサイトを見ると、アポスティーユ証明が付与される条件は、どうやら次の2点。

  • 国公立病院、公立大学付属病院及び赤十字病院が発行する健康診断書であること。
  • 検査医のサインと同時に病院の公印、病院名及び発行日が付されていること。

かつての国立病院はすでにほとんどが独立行政法人化されてしまっているので、赤十字病院が第一候補か。

  1. 証明すべき内容のさらなる詳細についてはアゼルバイジャン当局へ、アポスティーユ付与の条件等については外務省または赤十字病院へ確認する。
  2. 赤十字病院で検査を受け、書類を発行してもらう(日本語または英語)。
  3. 外務省でこれらの書類のアポスティーユ証明を受ける。
  4. 在日アゼルバイジャン大使館にアゼルバイジャン語への翻訳を依頼し、翻訳証明を受ける。

◆ パスポートのコピー ◆
これにも何らかの証明、具体的には「notarize」が必要だとのこと。「notarize」とは「公証人による認証」のことだが、日本公証人連合会のウェブサイトを見ると、「外務省は、旅券のコピーを添付した文書については、旅券の代用物として使用される危険性を避けるため、どのような形式の文書であっても一切の公印証明を出さない方針です。ですから、このような文書に公証人の認証を求めることもできません」とのこと。

行政書士に認証を依頼することができるようなので、この方法で行うことを検討。 行政書士は、行政書士法第1条の2にある「事実証明に関する書類」としてそのような認証を発行することが可能とのこと。英文の翻訳付きで認証を作成してくれる行政書士を探す。

アゼルバイジャンへの渡航

◆ いつ渡航するか ◆
婚姻申請をすると、それが受理されるのに通常1か月ほどかかるらしい。その後でようやく婚姻手続き(婚姻届の提出みたいなもの)ができるようになるわけですね。

ここで問題になるのが、「婚姻申請をする際には、僕も現地にいなければいけないのか?」ということです。もし書類の送付だけで申請を済ますことができるのであれば、婚姻手続きのときに一回だけ渡航すればいいですね。そのときに結婚式とかいろいろとやることがあるはずですが、2、3週間でなんとかなるでしょう。しかし、申請の際にも僕がいなきゃいけないとなると、もっとずっと大変なことになる。そんなに何ヶ月も行ってられないものね。「申請のときに弾丸ツアー(!)を強行して、受理されてからまたゆっくり行く」ということが必要になるかもしれない。

これから、現地でよく確認してもらいます。ロシア等の例だと、日本人側で宣誓書なり委任状なりを用意すれば、相手方だけで申請をすることが可能な場合もあるみたいですが。

◆ ビザについて ◆
僕が以前アゼルバイジャンに行ったときは、まだ日本にアゼルバイジャンの公館が開設されていなくて、向こうに着いてから空港でビザを取得しました。でも今は大使館で取得できます。

ビザを出してもらうためには、「ホテルの予約証明書」または「invitation letter(招待状)」が必要。大使館の方に聞いてみたら、どっちか片方でいいんだって。そして、invitation letterは僕の結婚相手が書いたもののFAXで構わないというので、そうするつもりです。いろいろ調べたり相談したりして、なんとか書式を編み出したので、実際にビザを申請する前に一度「こんなものでよろしいでしょうか」と大使館に訊いてみるつもり。

ビザの有効期間は1か月もしくは3か月。僕が電話した大使館員の方のお話を聞く限り、どっちでも出してくれそうな感じでした。前述の問題(婚姻申請時に僕がいなきゃいけないかどうか)の結果しだいで、どちらのビザを申請するかも変わることになるでしょう。

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とりあえず今回はここまで。

やれやれだぜ。

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