- January 31, 2006
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40. 財布の中身/今月のアゼルバイジャン
少し前に源泉徴収票が届いたので、ひっくり返して眺めたりしているうちに、色々とお金のことを考えてしまいました。とはいえ、別にスケールの大きな話ではなくて、普段持ち歩いている財布レベルのことですが。
えーと、何からお話ししましょうかね。
では、僕がアゼルバイジャンへ行ったときのことから。このブログでも何度か書きましたが、僕のガールフレンドが住んでいる国です。
僕は、良くも悪くも、割と大した感慨もなしにフラフラと色々な土地へ出かけてしまうほうなのですが、アゼルバイジャンで一つだけ感心したことがあります。それは、「コインがない」ということ。額面の大きなお金から小さなお金まで、全部お札、紙幣だったんですね。
こいつは便利ですよ。買い物をするときに、チャリンチャリンという音を立てずにスマートに支払いができる。持ち運んでいても、ジャラジャラかさ張る心配がない。さらに、自販機のお釣りで、デロデロデロっと小銭が降ってくることもないでしょう(まあ、アゼルバイジャンでは自販機は使わなかったけど。あったのかな?)。日本でもアメリカでもヨーロッパでも、なんとなく「そんなものかな」と思って使っているけれど、「コインってなんて不便なものなんだ!」とけっこう本気で思いましたね。
特に、僕はもう一年半ぐらい、誕生日プレゼントに彼女から貰った財布を使っているんですよね。そうすると、それはアゼルバイジャンで売っている物だから、当然のごとくコインを入れる場所がない。しょうがないから、小銭はナマのままヒップポケットに入れています。
まあ、普通に札入れと小銭入れを別にしている人もいますが、コンビニの店員さんのお話などを聞くと、支払いに手間取ったりして迷惑なこともあるらしいですね。しかし、僕の場合は事情が事情なので、どうか許してください。(>店員の皆様)
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さて、この紙幣(日本銀行券)とコイン(補助貨幣)ですが、それぞれだいぶ性格を異にするもののようですね。
日本銀行券: 1,0000円券、5,000円券、2,000円券、1,000円券の4種類。独立行政法人国立印刷局が印刷し、日本銀行が発行。
補助貨幣: 500円、100円、50円、10円、5円、1円の6種類 + 臨時補助貨幣とみなされる記念硬貨。独立行政法人造幣局が鋳造し、政府が発行。
というふうに、管轄自体が違う。もうどっちかに統一して、コインなんてやめちゃおうよ……と思わないこともないですが、どういう事情が裏にあるんだか(もしくは、ないのか)。
一つには、「信用元を分散しておく」ということが考えられそうですけどね。通貨っていうのは、それ自体に価値があるものではない。「価値を保障されている」という信用を基盤にしている。浅田彰が、坂本龍一と村上龍との古い鼎談の中で、「囚人のジレンマを逆に行くようなもので、全員が一斉に降りたらポシャるシステム」と言っていたような気がするけど(『EV.Cafe - 超進化論』)、そういうことです。つまり、全員が一斉に政府を見放しても、補助貨幣はポシャるけど、日本銀行券は政府管轄外だから平気とか。……いや、この辺は全部僕の想像力で言っているだけなので、何の根拠もないですが。
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とかなんとか言っていたら、アゼルバイジャンでは今年の1月から通貨システムが変わったそうです。アゼルバイジャンの通貨はマナト(Manat)といって、去年までは「1USドル=4500マナト」ぐらいのレートだった。それが、新システムでは、だいたい「1ドル=1マナト」に設定。マナトの1/100、ドル体制でいうセントに対応するものとして、ギャピック(Gyapik)という単位もできたようです。なんつーか、こう、思い切ったことをしたものですね。
そして。なんと、この変更に伴って、ギャピック・コインができてしまった。今までの話はなんだったんだか。
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先日は彼女の給料日だったということで、「新しい通貨になってから、はじめての給料だね」というようなことを言ったら、「ううん、違うよ。給与明細は新しい単位で書いてあったけど、貰うときは古いお札で貰うの」とのこと。
あれ?そうなんですか。
「1年間は、こうやって新しいお金と古いお金を混ぜてつかうんだって。店の値札とかも、両方の金額が書いてあるよ」
ふーん、なるほどね。ということは……。コインはもう使った?
「ううん。一枚しかもってない」
あ、じゃあ新しいお札は?
「それも一枚だけ」
そうか。そういうことか。
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