- December 31, 2005
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34. チョコレート拉麺
朝、バスに乗っていたら、高校生の女の子たちがバレンタインデーの話をしていました。「めんどくさいなー」とか「やっぱ先生にもあげなきゃいけないよねー」とか。
ちょっと気が早いんじゃないかと思いましたが、もうあと一ヶ月半ぐらいなんですね。男の場合だと「バレンタインデーに何か貰って、ホワイトデーにお返しをする」というのが慣例になっているわけですが、その間わずか一ヶ月。もちろん、義理だろうと何だろうと貰えば嬉しいけれど、「あと一ヶ月で返礼を準備しなきゃいけないのか」と思うと、けっこう急かされているような気分になります。だから今回は何もいらないです……じゃなくて、だから女の子たちが今ぐらいの時期から考え始めるのもわかるような気がします。
とまあ、ふとそんなことを思ったりしたのですが、はずみというのは恐ろしいもので、僕はバスに揺られながら、そのままバレンタインデーについての思索のスパイラルにはまり込んでしまいました(何やってんだか)。例えばどんなことを考えたかというとですね……
例えば、学校とか職場なんかの場合、女性たちが少しずつお金を出し合って、まとめて買ってきたものを男性陣に配ってくれたりすることがありますよね。何年か前にそんなことがあったとき、たまたまそこにいた男たちは(つまり僕たちは)、「じゃ、ホワイトデーにも同じようにして、彼女たちにお菓子をあげよう」と決めました。それで、当時僕が一番下っ端だったから、休みの日にモロゾフだかブールミッシュだかに行って、5000円ぐらいの四角いチョコレートケーキを買ってきた。
ま、それはいいんですが(いいですよね?)、僕はそのまま、みんなから資金を回収するのを忘れてしまったのです。本当にすっかり忘れてしまって、思い出したのはたぶん、一年後のホワイトデーぐらいじゃなかったかなぁ。回収しようにも、もういなくなっちゃった人もいるし、それは諦めましたよ。ただ、そのケーキはけっこう美味しかったみたいで、みなさんに喜んでもらえたのが救いといえば救いですね。
あとは、去年のバレンタインデーもなかなかインパクトがありました……が、長くなりそうなので、それはまた今度書くことにしましょう。
とにかく、そんなことに思いをめぐらせていたわけです(しかし、よくもまあ朝から余計なことを考えますね)。すると、そのうちにバスは終点に近づいて、ふとまたさっきの高校生たちの会話が耳に飛び込んできました。
「私、いつも目分量でやって失敗しちゃうんだ」と。なんだ、めんどくさいとか言いながらも、けっこう楽しんで作ってそうじゃん、と感心したのですが、続いて「スープの味がいつも濃くなっちゃうんだよね」などという台詞が。スープ?スープってなんだよ。と思ったら、どうも彼女たちはバレンタインデーの話題は早々に切り上げて、ラーメンを作る話をしていたらしい。
まあ、たぶん、本格的なスープじゃなくて、お湯で溶いて作るやつだと思うんだけど。でも、バレンタインデーを前にして、せっせとラーメンの仕込みをしている女子高生というのも、想像すると凄いですよね。何がどう凄いのかはともかくとして。
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